新たな戦い

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竹中半兵衛が織田信長を討ち 時が立った 羽柴秀吉は山崎で明智光秀を打ち破ると 得意の策略を用いって 柴田勝家などを討ち 信長の跡を継ぐかのように織田家家臣を吸収し 怒涛の如くの勢いで 天下統一をなしえた後 名も豊臣秀吉と変え 太閤と呼ばれるようになった しかし、天下統一後 歳を取った秀吉は 全盛期のような鋭さを 失い権力への執着心から 疑心暗鬼に囚われていた しまいには、無謀とも言われた朝鮮への出兵を強行し 国を疲弊させたのだった その頃、竹中半兵衛と雑賀孫一は美濃の国で 静かに暮らしていた 孫一『半兵衛よ。お前の見込み違いだったんじゃねーのか?』 半兵衛『……いえ、秀吉様は私の期待通り乱世を 終わらし世から戦を無くしてくれましまた…』 孫一『戦を無くしたって 日の本に戦う相手がいなくなって、海の外まで戦を仕掛けてんじゃねーか』 半兵衛『確かに…朝鮮への出兵は秀吉様らしくない失策でござりまする…』 半兵衛『しかし、全てを秀吉様に任せたのは私… 責任は私にあるでしょう…』 孫一『なんでも背負ってたら潰れちまうぞ』 半兵衛『もし秀吉様が天下の舵取りを間違えたのならそれを修正するは 私の役目でござりまする』 半兵衛『秀吉様に会いに行きましょう。』 孫一『なんだと!?お前は死んだ事になっているんだぞ!今更、どんな顔で 会うんだ!?』 半兵衛『私に、考えがありまする…さあ、行きましょう…大坂城へ』 孫一『今からかよ!お前といたら疲れるぜ…』 半兵衛『なら…私、1人で行きまする…』 孫一『わかったわかった!行けばいいんでしょ!』 こうして竹中半兵衛と雑賀孫一は再び世に出る事になったのであった
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