半兵衛の嘘

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秀吉は両手を床に付き ガックリうなだれた 半兵衛『殿…』 しばらく沈黙が続き 半兵衛『殿、上様は合理的過ぎるのでござりまする。 利用できる者は重用し、無用な者は切り捨てる。物であればそれも良いかと思われますが、我々は物ではござらん。 殿、天下を取ってください 私のため、日の本の民の為にも』 秀吉は目を閉じて腕を組み黙り込む 半兵衛は何も言葉を発せず 主の覚悟がまとまるのを待つ 短いのか長いのか 刻が立つと秀吉が口を開いた 秀吉『わしは、上様に尽くしてきた。 上様に尽くす事が民の為と思ってたからじゃ。この戦乱を終わらせられるのは 上様以外にないと じゃが…本音を漏らすと最近の上様のやり方にはついていけない事が多々ある… 半兵衛、覚悟を決めたぞ』 半兵衛『よくぞ決断してくださいました この半兵衛、全身全霊を持って必ずや上様を討ちまする』
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