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(好きな相手には殴りかかって来ないし!!バカとかデブとかブスとか言って来るハズないし!!)
今まで優也が自分にしてきた事を思い返せば思い返す程、優也が恋愛感情を抱いていないという事がよく分かる。
しかも男相手に告白だなんて有り得ないだろう。
だんだん旺汰はそう考える方が自然だと思い始めた。
もう一度隣に座っている幼なじみを見る。
すると、思った以上に近い距離で優也がこちらを見つめていた。
「な…、優也……?」
その距離に反射的に構えてしまう。
警戒する様に優也を見上げると、優也はゆっくりと旺汰に近付いた。
微かにベットが軋み音を立てる。
すぐ近くで黒い瞳と視線が交わり、旺汰は動揺して優也を押し返した。
「おい、優也。ちょっと近いぞ」
誤魔化す様に笑うと、優也は真剣な瞳で旺汰を見据えた。
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