問題点その1

14/33
前へ
/141ページ
次へ
心臓がドクンと跳ね上がる。 頭では逃げろと警告が鳴っているのに、体が言うことを聞かなかった。 「………まき…」 (――……っ!) 吐息が、唇に触れる。 (えっ…!えっ…!!えぇーーーーー!!??) 旺汰がぎゅっと目を瞑る。 二人の唇が重なった――と思ったら寸前の所で旺汰が優也にチョップをかました。 「やっぱムリーーーーー!!!!」 「ぐぇ!!!!」 顔面にチョップが直撃し、優也がベットに倒れ込んだ。 「ゆ、優也!なんかお前キャラ違う!!つうかキモイ!!!!」 びくびくと警戒する小動物の様に旺汰は優也を見つめた。 すると、優也が実に不機嫌な顔でベットから起き上がった。 「なにすんだてめぇ……犯すぞ」 「うわーーー!!!!変態ーーーーーーー!!!!!」 優也の狂気じみた発言に旺汰が驚愕する。
/141ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2342人が本棚に入れています
本棚に追加