問題点その1

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すがる様な瞳で優也を見る。 優也に、そうだと頷いてほしかった。 これはウソなんだと言って、いつもの様に笑ってほしかった。 「優也っ…!!!!」 何度も何度も名前を叫ぶ。 すると、優也はまさぐっていた手を止め俯いた。 拘束が外れ旺汰が見上げると、そこにはどこか辛そうに眉を寄せた優也がいた。 「…………よ」 「優也………?」 小さく呟く声。 聞き取れずに優也の名前を呼ぶと、優也は俯いたまま口を開いた。 「お願いだから、好きって気持ちだけでも認めてくれよ…」 「――………」 旺汰はショックで何も言うことが出来なかった。 優也がゆっくりと旺汰から離れて行く。 旺汰はベットから勢いよく起き上がると優也の背中を引き止めた。 「優也!!待てよ!!」 「……悪い、今日はもう帰るわ」    
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