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そして天聖が待つ邸内-
天翔「皆様、お帰りなさいませ~」
天聖「ご苦労であった。…どうだった?」
首を長くして待っていた二人がこう切り出した。
蘭「どうしようもない助平爺でした…」
天聖「…そうか、龍之介はどうであった?」
飛龍「こんなの朝飯前だ。見掛け倒しで相手にもならねぇよ」
天聖「そうか…。世の中にはまだ悪事を働く輩がわんさかいるであろう…どうだ龍之介!これからも闇として我らと供に動かぬか?」
飛龍「どっちみち、行くとこねえしなぁ。しばらく厄介になるか…」
天聖「ならば龍之介よ、今日より飛龍と名乗り、天高く舞い上がる龍となれ!」
飛龍「飛龍か…悪くはないな」
空牙「たしかにその腕は龍の名にふさわしい…」
天聖「新たに仲間が加わった事だ。祝杯と参ろうではないか!」
皆、この日は宵の宴に酔いしれた…
蘭「この簪、天翔君にあげるね…」
天翔「えっ!?某、必要ないでござる…」
天聖「そういえば、その簪?瓦屋のお志乃が欲しいと言ってたな…贈り届けたらどうだ?」
飛龍「そいつはいいねぇ…ところで桔梗屋はどうしたんだ?蘭…」
蘭「明日の朝になれば…」
こうして夜が更けていく…
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