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そして翌朝-
喜助「ご用だ、ご用だ~っ」
榊鋭心「桔梗屋重兵衛!お前の悪事は既に、お見通しだ!観念いたせっ!」
桔梗屋「うわぁ、ご勘弁を…」
喜助「大人しくしやがれっ」
桔梗屋はこうしてふんどし姿のまま、盗賊改に捕まったのである。
榊鋭心「さぁ、この者を連れて行けっ!」
喜助「それにしても親分、誰がこうして教えてくれたんでしょうね?」
榊鋭心「分からぬ…、この矢文が教えてくれたのだからな…」
喜助「朝一番に、桔梗屋を訪ねるべし…ってしか書いてなかったんでしょ?」
榊鋭心「あぁ、我らの変わりに御天道様が見ててくれたんだろう…」
こうして今日も一つ悪事が裁かれた…
闇忍も一人増え、同じ志を持つ熱い男が加わった。
宿星を持つ者たちが、こうして集い、この地に平和が訪れるまで闇となりて悪を誅する。
これから先、どんな悪事が待ち受けるのか…それはあの御天道様だけが知っている…。
第ニ話 完
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