地下道を抜けて

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ぐふっ… キャットウォークから赤っぽい野戦服の男が落ちてくる。 ぐはっ… 時間を置いて、また野戦服の男が落ちてきた。 男「ぐ、くそ…!」 倉田「死に損ないめ。」 バタタタンッ! 男は動かなくなった。 堀田「大丈夫ですか!零野さん!」 堀田が抜いていた刀を鞘に戻し、零野の様子を見る。 仙道「零野護衛官は…?」 堀田「…生体反応ゼロ…死亡です。」 倉田「くそっ…。残念ですが、先へ進みましょう。敵の増援が来るかもしれない…。」 倉田は、通路の行き止まりにあるドアを見ながら言った。 堀田「しかし何故奴らはここへ?見ろよ!こいつらの銃を!」 堀田は襲撃者の使っていた、零野の命を奪った旧式の軍用ライフルを倉田の目の前に掲げる。 堀田「ID認証システムが組み込まれている…。登録者以外が引き金を引いても弾が発射されない仕組みだ。海外から流れてくる違法銃器にはこういったシステムは入っていないはずだが…。」 倉田「自前で組み込んだのだろう。奴らはおそらくプロだ。自分達の装備が敵の手に落ちないようにしている…。」 堀田「プロ…!」 倉田はSMGの弾倉を交換しながら言った。 倉田「ご安心下さい、総理。PKFに楯突くのはこいつらに始まったことではないので…。」 倉田は先に進むためにドアを開いた。
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