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《僕には妹がいる…。
双生児で生まれ、小さい頃は誰がみても、そっくりだった…。
そんな僕等も成長と共に互いに男らしく女らしくなった。
中学までは同じ公立に通ったが、高校は違う所へ行く事になった。
なぜなら彼女はバカだから…》
=パタパタと階段を駆け上がる足音がする、部屋の戸が空いて…
美月『陽ちゃん!私の学校の友達に因縁つけるの、やめてよねっ!』
半泣きで怒鳴ってきた
陽 『はぁ?…あっちが悪いんだよ!』
美月『暴力兄貴の馬鹿っ!陽ちゃんが居たら私、彼氏できないよっ!』
=おもいっきり扉を閉めて、部屋を出て行く美月…
《僕は、ほくそ笑みながら呟いた。》
陽 『…(誰が、よその野郎に渡すかよ)…』
《そう…僕は、美月が可愛い…可愛くて、愛おしい。
生まれる時に引き裂かれた半身…》
陽 『外道だな…俺って…』
=気がぬけたようにベッドに横になって
虚ろに天井を見つめた…
《僕の想いは、絶対に気づかれてはイケない…
いつかは…誰かに取られるとわかっていても、今は…
彼女のアンチヒーローでかまわない。
愛しい美月を守れるなら……。》
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