†～幻想華伝～†

～Rock an Enemy -S-～

そしてﾗｲﾌﾞは絶頂のまま終わりを迎えた。

～楽屋～

ﾍﾞｰｽをやっていた、男性が近づく。

???『お疲れ、紫音。』

紫音と呼ばれた女性は先程のｷﾞﾀｰﾎﾞｰｶﾙの女性だった。

紫音『弥勒こそお疲れ様。今日も絶好調だったね。』

弥勒『紫音程じゃないさ・・・。』

紫音はﾄﾞﾗﾏｰの少女の頭を軽く叩く。

紫音『ﾚﾑもお疲れ様♪』

ﾚﾑ『・・・(こくん)』

ﾚﾑはその外見とは裏腹にかなりのﾊｰﾄﾞﾄﾞﾗﾏｰ。
ちなみに声帯が無い為、喋ることが出来ない。

Rock an Enemy -S-
略して【Re's】
ｱﾏﾁｭｱﾛｯｸﾊﾞﾝﾄﾞだが、かなりの人気を持つﾊﾞﾝﾄﾞである。

紫音『今日は打ち上げ無しでいい？』

弥勒『だな、流石に毎日呑んでたら死んでしまう。』

ﾚﾑ『・・・(笑)』

三人は笑い合い、楽屋を後にする。

出待ちなど沢山のﾌｧﾝに囲まれながら。

しかし彼女達のﾊﾞﾝﾄﾞの名前・・・。
Rock an Enemy -S-の【Enemy】とは何のことか・・・。

???『ｼｭｩｩｩｩ・・・。』