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奇声野郎(名前を、知らないんだ)に連れていかれた部屋はごくサッパリとした白い壁の部屋だった。…多分俺の寮室なんだろうとおもう。(何せ扉に俺の名前があったから)
「はっはぁ、此処がお前ンちだぜへへ。入んな!」
扉にの前で室内を観察していたら声を掛けられた、相も変わらず煩い声だ。
何だかここまですごく流されてきた感があるけど、いや実際流されてきた。が、取り敢えず奇声野郎の合い向かいのベッドへ腰を下ろして、取り敢えず荷物を置いた。
それで顔をあげたら奇声野郎と目があってしまったので、取り敢えず何か聞いてみることにした。
「あー…、えっと」
「驚いたか!」
「は?」
「驚いただろう?あいつら!すっげぇ変な奴らだもんなーははっ」
……………
いやいやいや、アンタに驚いてますよ、俺は。
俺の取り敢えずの空気読み虚しく、掻き消された言葉は宙を舞って俺の口に戻ってしまった。
「俺の名前はゴッド様だぜっへっへ、宜しくなーはっはハァ!」
…ああ、挨拶だな。自己紹介するんだな。よし……
「俺、さ…」
「ところでお前よォ、何でこの寮に来たわけ?」
「……」
スルー!完全なる!もういい。俺はお前の話だけ聞く。喋らない。
だめだ、どうにもコイツとは上手く話が出来ないみたいだ。
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