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助けてくれた男は近くに落ちていたひかりのピンクの傘を拾い近づいた
『君、大丈夫?立てる?』
ひかりの腕をつかみ立たせようとしたが
『やっ!』
手をはね退けた。
『ッ…ッ…』
ひかりは座りこんだままうつ向き肩を震わせて泣いていた。雨で道路は濡れていてひかりの乱れた制服はビショビショになっていた。
男は困ってしまったが
『ごめんね。大丈夫?とりあえずその格好だと風邪引いちゃうよ。僕の家、車ですぐそこだから』
男はひかりの手を引いて車に乗せた。
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