STAGE 5

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金本の頭突きはピンポイントに俺の鼻を狙い、確実にヒットさせよる。 額の流血に視界を奪われ、鼻からの流血で呼吸が困難となった。 こんな状態にまで追い込まれたんは初めてや……。 金本相手に、ここからの逆転は先ず無理……。 良くて引き分けか……。 だが金本には殆どダメージがない……。 引き分けの可能性も厳しい……。 どうする……。 一撃や……。 一撃に賭けるしかない……。 『金本!!!これでシマイや!!!来い!!!』 『……………』 金本の剛腕が、唸りを上げて俺の顔面に向かって来た。 これをかわさずに、あえて顔面で俺は受けた。 額と鼻からの流血が四方に飛び散り、金本の顔面を朱に染める。 強烈な一撃に倒れそうになったが、俺はそのまま金本に絡み付き、背後からスリーパーに捕らえた。 有らん限りの力で締め上げた俺の額から、流血が滝の如く流れる。 絶対に放さん!!!!!! ギリギリギリと金本の歯を食いしばる音が聞こえる……。 締め落とすしかない!!!
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