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金本の頭突きはピンポイントに俺の鼻を狙い、確実にヒットさせよる。
額の流血に視界を奪われ、鼻からの流血で呼吸が困難となった。
こんな状態にまで追い込まれたんは初めてや……。
金本相手に、ここからの逆転は先ず無理……。
良くて引き分けか……。
だが金本には殆どダメージがない……。
引き分けの可能性も厳しい……。
どうする……。
一撃や……。
一撃に賭けるしかない……。
『金本!!!これでシマイや!!!来い!!!』
『……………』
金本の剛腕が、唸りを上げて俺の顔面に向かって来た。
これをかわさずに、あえて顔面で俺は受けた。
額と鼻からの流血が四方に飛び散り、金本の顔面を朱に染める。
強烈な一撃に倒れそうになったが、俺はそのまま金本に絡み付き、背後からスリーパーに捕らえた。
有らん限りの力で締め上げた俺の額から、流血が滝の如く流れる。
絶対に放さん!!!!!!
ギリギリギリと金本の歯を食いしばる音が聞こえる……。
締め落とすしかない!!!
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