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そして放課後 「それじゃ楓ちゃんのとこ行こう」 悠里が何故か張り切ってた 「風邪だったら見舞いいるよな?なんか買って行こうぜ」 そう言うトモヤに従ってスーパーで適当に果物を買った 楓の家の前についてインターホンを押そうとした時それはおきた 「ごめんなさい許してください」 楓の泣き叫ぶ声 俺達はインターホンも押さず楓の家に走りこんだ 「楓大丈夫か」 叫びながらリビングに走りこんだ俺が見たのは 父親に馬乗りにされて顔から血出してボロボロの楓の姿だった その瞬間俺自身虐待を受けてたから頭に血がのぼって楓の父親を殴ってた 「大丈夫か?楓」 そう問いかける俺に楓は小さい子どもみたく「ごめんなさいごめんなさい」 と繰り返すだけだった その日から楓は自分の家じゃなく悠里の家に住む事になった 傷が癒えて学校にきても前みたいに笑わなくなって 俺やカイ達にもおびえるよいになった 「なんとかしてやりたいよな」 カイが呟く 虐待を受ける恐怖は簡単に拭える物じゃないのは自分がそうだからよく知っていた でも何故かなんとかしてやれるのは俺だけだと思えた だから俺は楓に話しかけ続けた そんなある日楓から話しかけてきた 「ねぇ愁?あとで話があるの放課後屋上にきて」 そう言う楓は震えていた だからできる限りの笑顔で 「わかったじゃああとでな」 その言葉を聞いたら楓は走って行った
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