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 10歳なった頃、自分の名前よりも『ガイア王国一の剣士の息子』という肩書きで呼ばれることが多いことに気がついた。  決して、悪い気分ではない。でも、その肩書きを背負えるほど、オレは強くなかった。  シルヴィアよりも剣術の稽古に力を入れていたつもりだけど、試合をすれば、いつもオレの負け。  強い劣等感を覚えて、いつも一緒にいたシルヴィアの傍を離れた。
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