-日常・少しの違和感・意味深な視線-

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「まぁ、確かに神宮司さんはかわいいな」 蒼夜の視線の先にいた少女、神宮司唯(しんぐうじ ゆい)は、背は低く、髪は栗色のショートカット、顔は何となく活発そうな印象を与える、綺麗よりかわいいの形容詞が似合うだろう。 水樹と方向性は違うが、マドンナと呼ばれるのも頷ける様相をしていた。 「だろ、マジで俺このクラスで良かったぁ」 政人の満面の笑みを無視して、唯を見ていると、唯がこっちを見たため目が合ってしまう。 蒼夜が驚いて固まっていると、唯は素早く目を逸らし頬を赤らめる。 何だ今の……もしかして俺の事が好きとか…………いや、まさかな…… そんな事をニヤけながら考えていると、チャイムが鳴った。 しばらくすると、先生が入って来てホームルームを始めた。
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