834人が本棚に入れています
本棚に追加
「まぁ、確かに神宮司さんはかわいいな」
蒼夜の視線の先にいた少女、神宮司唯(しんぐうじ ゆい)は、背は低く、髪は栗色のショートカット、顔は何となく活発そうな印象を与える、綺麗よりかわいいの形容詞が似合うだろう。
水樹と方向性は違うが、マドンナと呼ばれるのも頷ける様相をしていた。
「だろ、マジで俺このクラスで良かったぁ」
政人の満面の笑みを無視して、唯を見ていると、唯がこっちを見たため目が合ってしまう。
蒼夜が驚いて固まっていると、唯は素早く目を逸らし頬を赤らめる。
何だ今の……もしかして俺の事が好きとか…………いや、まさかな……
そんな事をニヤけながら考えていると、チャイムが鳴った。
しばらくすると、先生が入って来てホームルームを始めた。
最初のコメントを投稿しよう!