第5章すれ違いの二人。

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「ねぇこれ受け取ってよ。賢吾の為に作ったのよ。鶴よ。綺麗でしょう。」 「もう行くよ。じゃあ後でな。」 「待ってよ賢吾。忘れ物よ。待ってよ。」 「賢吾。賢吾。」 いくら呼んでも賢吾には聞こえなかった。 次の瞬間憫菟は、タクシーにひかれて、足の骨を折る怪我をした。
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