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「おじっ…ちゃんっ!!」
息を切らし走ってきた私を、掃除のおじさんは心配そうにみている。
「さっきっ…あのドアっ…かぎかかってるってっ…」
「そうやで。昔よく子供があんなか入って遊んでたからなぁ。危ないから入ったらあかんくなったんや。」
「それって…いつなん?」
「さぁなぁ、おっちゃんがくる前からしまってたからなぁ。少なくとも1年以上前やな。」
私はその言葉を聞き、息を切らしているにもかかわらず一瞬息が止まった。
「…でも前あいてたで?だって入ってあそんでたもん」
「うそはついたあかんで。鍵は管理人さんしかもってないからあいてるわけない」
「でもあそんでたもん!!」
「わかったわかった。また今度な」
(何がまたこんどなの?)
と思いつつ、私は重い足取りと、うかない顔で皆のところに帰っていった。
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