~不思議な日々~

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もちろんそこに入るときはドアを使う。 それしか方法がないのだから。 今思い出すと、確か「立入禁止」の紙がはってあった。 しかし当時の私に読めるはずがない。 まわりにいた人間も止めにはこなかったのだから。 そんな日常がかわったのは私が幼稚園にあがった時だった。 色んな人と触れ合い、色んな話をして、私には友達が増えていった。 それと同時に彼女と遊ぶ事もなくなった。 正直、毎日の様に砂場で遊ぶのもあきていたし…。 その後日に日に彼女をみかける事も少なくなり、最後には見かける事もなくなっていた。 それから何ヶ月かが過ぎセミが鳴き出した頃、一人の男の子が 「おばけでるとこあるんだよぉ。いこうよぉ」 と仲の良い私たち3人を誘い、ある場所へつれていった。 私は何とも言えない感情がうきあがった。 例えていうなら草がガサガサ動き、つちのこのようなシッポが見えた時。 なんとも不思議で少し恐ろしい感覚だった。 だって…… 着いた場所は、よく遊んでた「あの砂場」だったんだから…。
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