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皆が静かになり、今回のいいだしっぺがドアノブに手をかけた。
「こらぁ~!!」
その声にびっくりして逃げ出す皆につられて私も逃げ出してしまった。
一種の条件反射をしてしまった私はなぜだかスゴくくやしかった。
少しして掃除のおじさんらしき人がこちらに歩いてきた。
「あそこは入ったらあかんとこやからなぁ。それに鍵もしまってるし。もうイタズラしたらあかんでぇ」
とおでこにしわを寄せながらまた掃除をしだした。
「なんやぁ。はいれへんねや」
といいだしっぺの男の子が少し安心したようにいったので、確認をしたかった私は皆が残念がる前に静かにいった。
「なかみえるとこはあるで…」
案の定皆は目を見開いてその場所を探し始めた。
私は誘導をするかのように、ひとりその場所へと歩いていった。
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