第一話

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忍のプロポーションにフィットした黒いワンピに美しい顔… 忍は少し照れながら改札口を抜けた。 電車を待つ間も、向かいのホームや隣に並ぶ男子達は忍を凝視した。 何…キモイんですけど…。 そして一人の男子が声を掛けてきた。 『すいませ~ん!チョー綺麗ですね~!』 忍はチラッと男子の顔を見た。 冴えない顔…。 『はぁ…ありがとうございます。』 忍はペコリと頭を下げると前を向いた。 『もし良かったら!俺達と飲みに行かない?』 達? 忍は男子の遥か後に立つ二人を見た。 女性に縁の無さそうな顔と服装…。 『あたし、友達と約束があるんで!』 忍は愛想のある笑顔で断った。 『何だー!友達もいるなら丁度いいじゃん。一緒に飲もうよ。』 男は喰らいついた。 『今日は女の子だけで飲みたいので、ごめんなさい。』 電車が到着して忍は乗り込んだ。 空かさず男子達も乗り込むとまた忍に話し掛けた。 『いいじゃん!あっ…駄目ならそのお店教えてよ!行くから。』 忍はウンザリした。
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