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忍のプロポーションにフィットした黒いワンピに美しい顔…
忍は少し照れながら改札口を抜けた。
電車を待つ間も、向かいのホームや隣に並ぶ男子達は忍を凝視した。
何…キモイんですけど…。
そして一人の男子が声を掛けてきた。
『すいませ~ん!チョー綺麗ですね~!』
忍はチラッと男子の顔を見た。
冴えない顔…。
『はぁ…ありがとうございます。』
忍はペコリと頭を下げると前を向いた。
『もし良かったら!俺達と飲みに行かない?』
達?
忍は男子の遥か後に立つ二人を見た。
女性に縁の無さそうな顔と服装…。
『あたし、友達と約束があるんで!』
忍は愛想のある笑顔で断った。
『何だー!友達もいるなら丁度いいじゃん。一緒に飲もうよ。』
男は喰らいついた。
『今日は女の子だけで飲みたいので、ごめんなさい。』
電車が到着して忍は乗り込んだ。
空かさず男子達も乗り込むとまた忍に話し掛けた。
『いいじゃん!あっ…駄目ならそのお店教えてよ!行くから。』
忍はウンザリした。
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