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そしてこの事態だ
二人の少女は自らを守るのに手一杯
頼れる兄も七枚の花弁を持つ盾で食い止めているもののそれも時間の問題
守られるだけはいやだった
力が欲しかった
――本当に?
声が聞こえた。自分と同じ声だ
――この事態をどうにかすることは可能よ
ならお願いだ。兄を、友人を救う力を
――それをしてしまうとシロウの頑張りが無意味になっちゃうよ
その言葉を聞き、一瞬躊躇った
だが、それも一瞬だ
――本当にいいの?
かまわない。大体あの人は勝手なのだ
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