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まだ泣きじゃくりながらも、ルイは食べ物を探します。ルイはとうとう全く来たことのないところまで来てしまいました。
しかし、たくさん歩いて疲れてしまったのか、急激な眠気がルイを襲います。そして、ルイはバタリと倒れ込んでしまいました。
「おい! こんな所にリスがいるぞ」
そんな声で、ルイは目覚めました。朦朧とした意識の中で、声の主の方を見ます。その声の主は、ルイの何十倍もの大きさでした。その声の主の隣にも、同じくらいの大きさの生き物がいます。
ルイは初めてその生き物を見ましたが、それはお母さんが前に話してくれた『人間』という生き物であることが、すぐにわかりました。
「本当だ。生きてるのか?」
人間の一人が呟きます。ルイはそれを聞いて、生きてるよ、とアピールするため、尻尾をふりふりと揺らしました。すると、もう一人の人間が驚きます。
「お、生きてるじゃん」
ルイは初めて見る人間に戸惑いながら、少年たちを観察しました。やっぱり、シマリスより全部が大きいな、と感心してしまいます。
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