prologue。

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ハァッハァッ 暗い森の中を、一人の少年が走っている。 ハァッハァッ ただひたすらに。ただ生きるために。必死に、走っている。 何かがあったのだろうか?辺りには煙と血の匂いが立ち込め、至る所に動物の死体があり、さらには何か巨大なものが通った跡が無数にあった。 ハァッハァッ 走る、走る… 少年は何かを見つけたのか、それとも目的の場所についたのか、ゆっくり、ゆっくりとスピードを落としていく。 そして、止まった。 そこは少し高めの丘だった。草や花が咲き、辺りが一望できる。 そして、少年は今までとは嘘のようにゆっくりと、歩くのを拒むかのように、歩いた。 少年は、見た。いや、見てしまった。 「う……うわぁあああぁぁああぁあぁぁあ」 真下にあるはずの、 街がなかった
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