昔話をいたしましょう。

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    入り口から 大きく差し込む光。         『ねぇママ、 楽園へ行けるの??』     声を弾ませ、心踊らせ エリスは興奮気味にカトリーヌに問い掛けました。     『えぇ。もちろんよ。 パパは無実なのだから。』     カトリーヌは満面の笑みで エリスに答えました。     『着いたらママのブルーベリータルトが食べたいなあ!』     ともに立ち上がる エリスとカトリーヌ。     『そうね。着いたらいくらでも作ってあげるわ。』             エリスに微笑みかけながら 歩きだしたカトリーヌ。                         その瞬間……―――!!                                             『―――……ぇ?』                                         肉を切り裂く鈍い音とともに エリスの目の前が 紅く揺らめいたのです。      
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