6人が本棚に入れています
本棚に追加
入り口から
大きく差し込む光。
『ねぇママ、
楽園へ行けるの??』
声を弾ませ、心踊らせ
エリスは興奮気味にカトリーヌに問い掛けました。
『えぇ。もちろんよ。
パパは無実なのだから。』
カトリーヌは満面の笑みで
エリスに答えました。
『着いたらママのブルーベリータルトが食べたいなあ!』
ともに立ち上がる
エリスとカトリーヌ。
『そうね。着いたらいくらでも作ってあげるわ。』
エリスに微笑みかけながら
歩きだしたカトリーヌ。
その瞬間……―――!!
『―――……ぇ?』
肉を切り裂く鈍い音とともに
エリスの目の前が
紅く揺らめいたのです。
最初のコメントを投稿しよう!