昔話をいたしましょう。

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       ……ブツブツ…ブツブツ……          …ブツブツ……ブツブツ…                                     『…俺…もぅ限界だ…っ』         監守の1人が イライラしながら言った。       『何週間もひとりでブツブツブツブツ… まぢイラっとすんだよ!!』       『そう大声を張り上げるな。』       もう1人の監守は 冷静に諭した。       『だってあのガキ…そだ!』       何か思い付いたのか 監守はそこから声のトーンをおとした。       そしてもう1人に耳打ちした。                               『…ウザいから 殺っちゃっていーい?』                                その言葉にもう1人は、 すきにしろ。とだけ言った。              許可を得ると監守は まるで 子供のようにはしゃいだ。     
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