落園をさがして。

昔話をいたしましょう。

　
｢へへへっ♪
何で殺ろうかなあ♪｣

終いには口笛まで吹く始末｡

｢…もう少し静かにしろ｡｣

｢へーい♪｣

有頂天で
注意されても聞く耳はなし｡

｢…よーし決定…｣

怪しく弧を描くくちもと｡
…監守が手にしたものは…｡

｢…お前
子供相手にそれか？｣

もう1人の監守は
呆れ果てて手にしたそれを見やりました｡

｢むしろこれしかねぇだろ!
…若い血肉、ぐしゃぐしゃにしてやりたいねぇ…｣

舌なめずりした監守の手には
大量の釘がささったバット｡

｢…悪趣味だな｡｣

｢なんとでも言え♪｣

ギィィィィィ…ッ

そしてエリスの牢は
開かれたのでした｡