序章

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ふと、ブレイドの背後から卵が腐ったような臭いがする。 イシュールも猫の鋭敏な鼻で気付いたらしく、ぎにゃ、と一声鳴き、跳び起きてブレイドの腕からするりと抜け出した。 ブレイドが振り向くと、そこに腐臭を漂わせた犬の顔をした人間が立っていた。 「そデハ、オデのえものダド。オデ、食ウ。チカダでる。」 「コボルト?なんでこんな所に?」
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