複数の敵

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ふたりは、地下体育館に着いた。 ここでも捜索が始まっていた。 床には、いくつものバスケットボールが転がっていた。 「どうだい??」 「うむ」 カブシは、目を閉じて気を集中させた。 「舞台のそでにいる……あれ?倉庫の中にも感じるぞ…?」 カブシは、眉間にシワをよせて首を傾げた。 「一匹じゃないの?」 「わからん…でも、まぁ前に戦ったゴキブリぐらいだろう。」 「えぇっ‼ヤバいじゃん。前だってボロボロになったのに…」 しかしカブシは慌てずに言った。 「なぁに、俺だって強くなったんだ。負けやしねぇよ。」 カブシは、余裕の笑みをこぼした。 「……そう…」 アキラは不安そうな表情をした。 その時、倉庫の中から、悲鳴が聞こえた。アキラとカブシは、倉庫に駆け込んだ! 「どうした⁉」 カブシは、暗い倉庫の中に向かって言った。 倉庫の中では、女の子が、腰を抜かして、尻もちをついていた。 「…私のめ…目の前を…黒い影が…」 女の子は怯えて震えながらしゃべった… 「出たか‼」 後から入ってきた先生に女の子をまかせ、ふたりは倉庫の中の探索を始めた。
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