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「この倉庫なかなかでかいよな…そうか、舞台の下の空間を利用してるのか…」
カブシは、ブツブツ言いながら、パイプ椅子をどかしていた。
ガシャシャシャシャ💥
崩れた。
「…カブシィ…大丈夫かぁ?」
「…アキラァ……電気つけてくれぇ…」
暗闇から声が聞こえた。
とりあえずカブシは無事そうなので、電気をつけることにした。
カチッ…
「あれ…」
カチッ……
「…カブシ~、電気つかな~いぞ~」
「マージーでー…」
ガシャシャシャ💥
また、パイプ椅子が崩れた音がした。
「あーぁ…」
アキラが、再びゴキブリを探そうとした時、カブシの声がした。
「あ‼おいアキラ‼懐中電灯もってこい‼」
どうやら、カブシは何かを発見したらしい。
アキラが先生に懐中電灯を借りてくると、カブシはそれで照らした。
「いたいた。見ろ。」
カブシが照らしたところには、ゴキブリの死骸があった。
「雪崩に巻き込まれたんだな。椅子の…」
ふたりは、もう一匹のゴキブリを探すことにした。
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