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「おぉい、カブシ…お前どんだけぇ~強くなってたんだ…」
「へへっ!」
カブシは、鼻の下を人差し指でこすって笑った。
「これで終わったのかぁ…」
アキラは、ふぅ、と息を吐いた。
「あぁ、勝負があっさり着いて良かったぜ!犠牲者もなく………」
「ほんとほんと!怪我しなくて良かったね!カブ…シ?」
アキラは、カブシの表情を見て、言葉を詰まらせた…
「どうした…?」
「………」
カブシは、上を向いたまま、固まっていた……
「……バカな…」
「…カブシ??」
「感じるぞ…超生命体エネルギーを……」
「…え?まだゴキブリいるの?」
「あのあたりに感じる…」
そう言って、カブシは、天井を指差した。
「あの辺りは……プールだよ…まさか、プールにゴキブリがいるのかい?」
アキラは、眉間にシワをよせた…
「さっきのゴキブリとは段違いのエネルギーだ………行くぞアキラ……」
そう言って、カブシは手招きして走りだした。
アキラは、急いでついていった。
二人が体育館を出た時、体育館は再び暗闇に包まれた。
(この強さはいったい何だ…?)
階段を駆け上がりながらカブシは、思っていた…
イヤな予感を残しながら、二人は地上に出た……
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