超ゴキブリエネルギー

2/2
前へ
/51ページ
次へ
二人は、全力疾走でプールに向かった… カブシは、フェンスをぶち破ると、プールサイドに着地した。 ぶち破った所から、アキラも入ってきた。 「ぉ~ぃ…カブシ?」 「……25メートル先だ…向こうに、いるぜ…」 アキラは、目を凝らした。すると、飛び込み台の上に、黒い固まりがあった… 「あれは…ゴキブリ?」 「あぁ…しかも、オレの予想が正しければ、あいつは……アイツは去年オレと闘ったやつだ‼」 ゴキブリは、二人に気付き、こちらを向いた… 「久しぶりだなぁ!!ゴキブリ‼」 カブシは、話しかけた。 「おめぇもパワーアップしたみたいだが、オレもパワーアップしたんだ……今回も、勝たせてもらうぜ‼」 ゴキブリが笑ったように見えた。 (また戦えて嬉しいよ…)というように… 「お前の弱点は、分かってるんだ…お前はオレに勝てないのさ‼」 口では強気なカブシだったが、先ほど感じた強い生命体エネルギーが、脳裏をかすめているのだろう…… ゴキブリが、動いた。まるで、全身に力を入れているようだ…… 突然‼ゴキブリから、とんでもないオーラが出た‼ 黒いような、紫のようなオーラが、吹き出た‼ ズォォォオ💥 ゴキブリのまわりの景色が歪んだ… ズゥン…💥 アキラは、空気が重くなったように感じた。 そして、アキラの目には、ゴキブリのオーラが映った… 「カブシ…なんか、オーラ見えるよ…?」 「……一般人にも見えるほど、強いってことだ…」 カブシは、冷や汗をかいていた… 「こ…これほどまでとは……さっきのゴキブリとは、次元が違う…」 すると、ゴキブリが消えた… 「あれ…?」 「右だ…アキラ…」 ゴキブリは、一瞬でアキラの右5メートルまで近づいていた… 「見えなかった…」 「…なんという速さだ……バ…バケモノめ……」 アキラは見えなかった… カブシには、見えたのだろうか…?
/51ページ

最初のコメントを投稿しよう!

14人が本棚に入れています
本棚に追加