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二人は、全力疾走でプールに向かった…
カブシは、フェンスをぶち破ると、プールサイドに着地した。
ぶち破った所から、アキラも入ってきた。
「ぉ~ぃ…カブシ?」
「……25メートル先だ…向こうに、いるぜ…」
アキラは、目を凝らした。すると、飛び込み台の上に、黒い固まりがあった…
「あれは…ゴキブリ?」
「あぁ…しかも、オレの予想が正しければ、あいつは……アイツは去年オレと闘ったやつだ‼」
ゴキブリは、二人に気付き、こちらを向いた…
「久しぶりだなぁ!!ゴキブリ‼」
カブシは、話しかけた。
「おめぇもパワーアップしたみたいだが、オレもパワーアップしたんだ……今回も、勝たせてもらうぜ‼」
ゴキブリが笑ったように見えた。
(また戦えて嬉しいよ…)というように…
「お前の弱点は、分かってるんだ…お前はオレに勝てないのさ‼」
口では強気なカブシだったが、先ほど感じた強い生命体エネルギーが、脳裏をかすめているのだろう……
ゴキブリが、動いた。まるで、全身に力を入れているようだ……
突然‼ゴキブリから、とんでもないオーラが出た‼
黒いような、紫のようなオーラが、吹き出た‼
ズォォォオ💥
ゴキブリのまわりの景色が歪んだ…
ズゥン…💥
アキラは、空気が重くなったように感じた。
そして、アキラの目には、ゴキブリのオーラが映った…
「カブシ…なんか、オーラ見えるよ…?」
「……一般人にも見えるほど、強いってことだ…」
カブシは、冷や汗をかいていた…
「こ…これほどまでとは……さっきのゴキブリとは、次元が違う…」
すると、ゴキブリが消えた…
「あれ…?」
「右だ…アキラ…」
ゴキブリは、一瞬でアキラの右5メートルまで近づいていた…
「見えなかった…」
「…なんという速さだ……バ…バケモノめ……」
アキラは見えなかった…
カブシには、見えたのだろうか…?
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