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カブシは、なんとかガードしようと、腕を前に突き出した!
しかし、カブシの視界はぼやけていた…
ゴキブリは、25メートル先から、プールの水の上を飛んできた…
プールの水が、ゴキブリの飛んだ後ろで、円形に盛り上がり、水のトンネルのようになっていた‼
ゴキブリは、ドンドン加速し、カブシめがけて来た‼
「ハァ…ハァ……」
カブシは、肩で息をしていた…
ゴキブリがドンドン近づいてくる……
「…ぅ…ぁぁあ…‼」
カブシは、全身の力を使ってガードした…
ズシャ💥
プールサイドが、染まった……
ゴキブリは、カブシの手を弾き飛ばし…カブシの体を貫通した……
「…げほぉ…」
カブシは、プールサイドに倒れていった…
「…ま…負けた…」
カブシは、意識を失った…
「か……カブシ‼」
ブーンとゴキブリは、浮いていた…
アキラは、泣きそうになっていた…
これほどの恐怖を味わったことがあるだろうか……
アキラが固まっていると、ゴキブリがアキラの目の前に来た…
「………アッ……」
「…こいつは、殺さないでおく……猶予をやろう……俺が強くなりすぎてしまったために、あまり面白くなかった……本気を出せなかったからな…」
「…ほ、本気じゃなかったのか…?」
「あぁ…一週間たったら、また来る……カブシに伝えておけ……俺が楽しめるよう、強くなれと……」
「一週間だけか!」
「そうだ…こいつなら、できる…フフフフ…ッハッハッハッハァ‼」
そう言ってゴキブリは、飛んでいった…
アキラは、ぼーっとしていたが、はっと我に返り、カブシに近寄った。
「カブシ‼カブシ‼」
しかし、カブシは起きない…
アキラは、カブシをかついで、保健室に向かった…
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