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「それにしても、変な話だよな。たかがゴキブリ一匹に全校大騒ぎなんてさ…」
カブシは、やれやれ、という顔で廊下を家庭科室方面に歩いていった。
家庭科室に到着すると、中ではすでに、ゴキブリの捜索が始まっていた。
食器棚を開けたり、床に這いつくばって机の下を見ている人達がいた。
「なぁ、カブシ。ここには、いそうかい?」
アキラが聞いた。
「うーん、強い生命体エネルギーが感じられないから、多分いないな。」
「へぇ……」
ふたりは、場所を変えて捜すことにした。
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