孤独

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そしてミュウツーの三本の指が光った。 博士が何か叫んでいる。だが、オレにはリーダーの男の声だけがはっきり聞こえた。 「博士!そこで見ていなさい!アナタを慕う少年が死んでいく様を! フフフ…ハハハハ!アーッハッハッハッハッ!」 こいつ…狂ってる。くそっ、こんなヤツに殺されるのか? そして男はミュウツーに合図をした…        !畜生!! オレは目をつぶった。 …………………? 再び妙な浮遊感を感じたオレは目をあけてみた。 ん?さっきまで浮いていたからだは今はしっかり地面に根をはっている。 見るとミュウツーはその場でうずくまっている。 そうか!グレッグルのどくづきで毒を貰ったのか! これはチャンスだと思ったオレはグレッグルをもう一度立ち上がらせることにした。 「ど…どうしたのです!?ミュウツー!しっかりしなさい!」 リーダーの男が叫んでいる。 自分のポケモンが毒になっても気付いてないなんてこいつらはトレーナーとしては並以下だな。 オレはこの隙にグレッグルに元気の欠けらを与え、復活させると連中に向かってこういった。 「全員動くな。そのポケモンは毒を食らっている。」
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