孤独

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「フフフ…これで形勢逆転ですね。」 くそっ、これは…こんどこそやられる! ミュウツーが掌をこっちに向けた。 次の瞬間、オレの体に激痛が走り、グレッグルやキルリアのようにオレは吹き飛んだ。 …なんだか心臓を直接ハンマーで叩かれたような強烈な痛み。 オレは初めて口から血を吐いた。 ヤバい。マジでヤバい。 本当に殺される。     血が止まらない。口の中が血の味で気持ち悪い。下を向いていると鼻からも血が流れだした。 おそらく今オレの体の中はかつてないほど傷ついているに違いない。 こんな攻撃をオレのポケモンは食らっていたのか。 改めてポケモンの凄さがわかった。 今ならポケモン愛護協会の気持ちがわかる気がする。 そしてオレは黒ずくめの男の一人に立たされ、ミュウツーの前に再び立たされた。 また博士が何か叫んでる。でも頭がボーッとして何も考えられない。 ミュウツーは無表情のまま右手をオレの喉に押しあてた。 意外とあたたかい。 多分、至近距離でさっきのをやる気だろう。 死にたくはなかったが体がまったく動かなかったので…何もできなかった。 そのとき、誰かが叫んだ。 「待て!」
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