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翌日の昼頃にグリーンさんはやってきた。
グ「悪い。待たせたな。」
「いえ…行きましょう。早く。」
グ「…おまえの両親の事は聞いたよ。つらかったな。」
「……ええ。でも、大丈夫ですよ。
覚悟はできてます。失うものは…もう何もないですから。」
そうだ…町もこんなになってしまったし、未練なんてない。
行くしかないんだ…。
グ「ジャック…勘違いするな。」
「え?」
グ「町はかならず復興するし、ここがマサラタウンであることも変わらない。
ここがおまえの故郷であることには変わらないんだ。
だから…またここに戻ってこよう。おまえが好きだと言った…この町に。」
そっか、そうだ。今はこんな状況でもまた…俺の知ってるマサラタウンに戻る日が来る。
俺はグリーンさんの言葉にただうなずいた。
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