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ミツル「ん……?ここは…。
あぁ…、わざわざ運んでくれたんだ。ありがとう。」
「……いきなり血吐かれたらほっとけないだろ。」
ミツル「敵でも?」
「敵でも…だよ。」
ミツル「優しいんだね、君は。」
少し頬が熱くなった。こんな会話してる場合じゃない。
「まぁ助けたんだからせめて聞かせてよ。
ロケット団の目的とか…
アンタのこととか。」
ミツル「………ま、別に隠すような事じゃないしね。いいよ。話そうか。」
「ロケット団の目的。それは…
生命を造り出すこと。」
生命…?
ミ「これはシンオウ地方の神話からつながる話なんだ。
ずっと…まだ宇宙ができる前。そこには何もなかった。
そこに最初の者…アルセウスが生まれたんだ。
そしてアルセウスはディアルガとパルキアという二匹のポケモンを生み出し…
どこかに消えた。」
「その二匹が生まれると同時に時間が刻まれるようになり、空間が広がりはじめる。
まぁ、時と空間を司るポケモンだからね。
それが…宇宙のはじまり。」
…なんか、スケールのでかい話だな。
「そして、この地球が生まれ、数々の伝説のポケモンの力によって、陸や海が広がり、大気がつくられ、
う~ん、まぁいまに至るワケで。」
「わかる?つまり、最初に生命を生み出したのは…
アルセウスなんだよ。
だからアルセウスの力を利用出来れば…すべての生命を自由に出来るかもしれない。
新しい生命を生み出すことも、死者を蘇らせることも出来るかも…いや、まだ実験段階だけど、既に死者の蘇生は可能だっていうデータもとれてる。
…完全ではないけどね。」
「死者の蘇生?もう既にできる?
いくらなんでもそれは信じられない。できるんならアルセウスの力なんていらないじゃないか!」
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