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それを聞くとミツルは悪戯っぽく笑った。
ミ「できるさ。君の目の前にいる男は…その実験で蘇ったんだからね。」
「!?じゃあアンタ…」
ミ「そう、僕は一度死んでるんだよ…。二年前に。
そうだね。ここからは僕について話してあげるよ。
僕は昔ホウエン地方のトウカシティってところに住んでたんだ。
でも…肺に病気を抱えていて…外でも遊べず、友達もいなかった。
そんな僕をみて両親が空気の澄んだシダケタウンの叔父さんの所にいこうって言ってくれて。
せめて、最後の思い出にポケモンを捕まえたくてトウカのジムにいった。
」
ミ「そこには丁度ジムリーダーの息子が来てて…ポケモンリーグをめざす旅に出る途中で立ち寄ったんだって。
彼の名はサファイアって言うんだけどね。
彼が僕のはじめての友達なんだ。
彼に手伝ってもらって、ラルトスを捕まえたんだ。」
「それって、もしかして…?」
ミ「うん。あのサーナイトだよ。
でまぁ…それでシダケタウンに引っ越して行ったんだ。」
ミ「シダケはのんびりした田舎町でね。数か月の内に僕の身体も次第に快方に向かっていった。
…ラルトスもだんだん強くなってきたある日、僕は隣町のキンセツのジムに挑戦しに行ったんだ。
そこで、サファイアさんとバッタリ会って…、初めてトレーナーとバトルした。
まぁ当然負けちゃったけどね。当たり前だよ、彼はあちこち旅してきて、既にバッチも2個も持ってる状態だったんだし。
……でも、悔しかった。僕もラルトスと一緒に旅がしたい。そう思った。
そしてその日の夜…、僕はシダケを飛び出した…。」
ミ「叔父さんや両親には悪いと思ったけど…やっぱり抑えられなかった。
それで各地を回って…バッチを集めて。
僕は強くなった。ポケモンといることが楽しくて仕方がなかった。
楽しすぎて…身体の異変に気が付かないくらいにね。」
「身体…やっぱり治ってなかったのか…?」
ミツルは頷いた。
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