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ミ「やっと気が付いた時は、七個目のバッチを取った頃だった。
そこでやめればよかったんだけど……ダメだった。
諦められなかったんだ。
肺が締め付けられるような痛みと…呼吸が時々苦しくなる症状に耐えながら僕はついにバッチを八個集めた。」
ミ「そして、その身体でチャンピオンロードを抜け、ポケモンリーグホウエン大会に出場した。
1試合、また1試合と悪化する症状に耐えながらとうとう決勝まで勝ち進んだ。
決勝の相手は彼…サファイア。
今まで旅してきた事のすべてをぶつけ合ったその闘いは一時間以上続いた。
」
ミ「でも…僕は敗けた…。
彼が拳を天に振り上げるのを見届けて…、僕はその場で血を吐き倒れた。
すぐに病院に運ばれたらしいけど…病気は最悪の所まで進んでいて…。僕は死んだ。」
………コイツ…、いや、この人は…。
ミ「亡骸は故郷のトウカシティに埋葬された、らしい。
その後…ロケット団に掘り起こされるまではね。」
掘り起こした!?死体を?なんつーことを…
ミ「ポケモンリーグを見ていたボスが興味を示したらしく、僕に対して蘇生実験が行われ、一応成功して、僕は蘇った。ただし、肺の病気は引きずったままだけどね。」
ミ「だから…いつまた死んでもおかしくない状態なんだよ。おそらく次は蘇生も成功しない。
だから…アルセウスが必要なのさ。完全に身体を治すためにね。
別に破壊にも…支配にも僕は興味ないんだ。ただずっとポケモンたちと一緒にいたい。それだけなんだ。」
ダメだ…。もう俺にはこの人を憎むことはできない…。でも!
「ズルイな…。アンタ。じゃあ俺は…俺はいったい何を憎めばいいんだ?」
ミ「わかんないけど…でもやっぱマサラをあんなにしたのは僕達だからね…。
憎まれても仕方ないと思ってる。」
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