孤独

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なんだか不気味な音で目が覚めた。何だ? 何かが軋むような音…? そう思った瞬間にオレの部屋は大きな音を立てて吹き飛んだ。 ??????何が起こったか理解できない…。 とにかく外に放り出されたらしい。あわててモンスターボールと枕元に置いておいた図鑑を持ち立ち上がる。 まわりを見渡してみる。 外は瓦礫の山だった。全くもって理解不能だ。 いままでみたことのある風景がみるも無残なものにかわっている。 「何だ!?何が起こったんだ?」 ふと気が付いた…それまでは頭が錯乱してわからなかったのかもしれない。 二階のオレの部屋が吹き飛んだ…?じゃあ一階で寝ている父さんと母さんは…! まわりの様子をみても他の家で原型を留めているものはなかった。 「うわああああああああああああああああああああああああああああああああ!」 オレは狂ったように叫び、そして自分の家があったと思われる瓦礫の山を掘りはじめた。 だがすぐにやめた。掘りはじめてすぐに母親と思われる女性の腕が出てきた。 いや、間違いないのだ。見覚えのある指輪が薬指に光っていた。 なぜ…?なぜこんなことに?
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