孤独

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しばらくオレはその場で打ち拉がれていたが、ふとオーキド博士のことが気になって研究所に足を向けた。 着くまでにいろんなことを考えた。 なぜこんなことになったのか? 地震?いや、それとは違う気がした。 何というか物凄い力で無理矢理潰されたような…あらゆる建物がそんな形状をしている。 所々で生存者もいたらしく走って逃げたり泣き叫んでいる姿が目についたがどうでもよかった。 研究所の前に誰かいる…?いや、研究所は無事じゃないか! あれは博士…?黒ずくめの服を着た男たちと何か話している。 そして次の瞬間…オレの目にみたことのあるポケモンが飛び込んできた。白い肌に長い尻尾…そして鋭く冷たい眼…。 夢に出てきたポケモン!? なんで…?どうなってる! そしてそのポケモンが腕を振り上げた次の瞬間… 研究所があの鈍い音を立てて潰れてしまった。 アレは…、サイコキネシス!?いや、あんなにすさまじい威力なはずがない。 黒ずくめの服を着た男たちのリーダーと見られる男がこう言った。 「さあ!あなたもこうなりたくなければ早くあのポケモンを出したほうがいいですよ?」
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