真とフレン 守とハーツ

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真は、指でいっきに10話までなぞり11話から18話まで指をジャンプさせた。 そして19話を手に取った。48ページに、しおりが挟んである。 しおりを一ページ目に移動させて彼は続きを読み始めた。 19話は既に読み終わっているのだが新作が出るまでは読み続けるのだ。  自分の部屋に戻り小さな電気のスイッチを入れて、ベッドに腰掛けて彼は『ハーツ』を読み始めた。 それから一時間もすると眠気に襲われながらも、しっかりと、しおりを挟み、ハーツをカバンに入れて、電気を消し、布団を被り眠りに着いた。  次の日の朝。一階の洗面所の鏡を見ながら、制服のシャツにネクタイをキチンと結べている事を確認し2階の階段を上がり、彼は一番端の扉を開けた。 毎日掃除されているはずなのに、漫画雑誌やゲームが投げ捨てられている小汚い部屋。 雑誌やゲームを踏まないようにベッドに進みより、ベッドの横に落ちていた目覚ましを手に取る。 「はぁ・・・意味無し」  可愛そうに、毎日7時で止まる目覚まし時計。
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