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オレの名前は真(マコト)、ちなみに十四歳、中三になったばかり。
弟の守(マモル)、年は十二歳中学生になったばかりだ。
特別な家庭じゃないけど、親はほとんど家にいない。
家に居ないからと言って貧乏ということでもない、どちらかといえば金持ちの分類に入るだろう。
俺の親、一之瀬 勇気(イチノセユウキ)はブランドの会社を経営している。
もう一人、一之瀬 舞(イチノセマイ)は親父の秘書を結婚する前からやっていて、今も続けている。
「お兄ちゃん、神崎さんは?」
寝ぼけながらネクタイを首にかけ階段を降りてくる守が言っているのは、家の家政婦。
神埼 美鈴(カンザキミスズ)。
年齢は三十後半らしい・・・本当かは定かではない。
「風邪引いたから休みますってさっき電話があった」
「昨日から体調悪そうだったもんね」
「あぁ、今日も来る気だったけど・・」
『ごめんね、遅くなるけど行くから』
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