真とフレン 守とハーツ

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『結構です』 『でも・・』 『風邪移されたら迷惑ですから』 「言わなくても想像ついたから・・・」 「何が?」 「さぁ?」  軽くとぼけた顔で笑いながら守は椅子に座った。 机に用意されていたのは食パンとマーガリン。 いつもならハムエッグとかサラダとかウイナーとか綺麗にお皿に盛られて並んで、机の真ん中には綺麗な花が花瓶に刺さっているのだが・・・そんな事している余裕なんて無かった。 「凄くシンプルだね。神崎さんが見たら泣くよ。」 「悪かったな」 「・・・あっ!」 「・・・」 「でも、お兄ちゃんと学校に行けるなんて不思議だよ~」 「制服もちゃんと着こなせないやつと行くなんてゴメンだ」
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