8月2日

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「アンタ、1章だったんだってな?」 デブがしつこく話し掛けてくる。 「仲間は何だったんだい?」   俺は言葉に詰まった。 俺は知っている。 俺にだけ、人間の仲間が居なかったことを。   「ホイミスライムだ」 デブの目が輝く。 「ホイミスライム!?ホイミスライムってあのモンスターのか!?」 俺は目もくれず黙って頷いた。   そこからのことはあまり思い出したくもない。 「貧乏人は人が雇えなくて大変だwwww」 「モンスターを仲間にするのは作品が違いますよwwww」 など、好き勝手言われ、 最終的には破邪の剣で殴り合っていた。   勇者様が怒ったのはただの一言で、 「協会の代金、お前が払えよ。」ということだった。
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