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「アンタ、1章だったんだってな?」
デブがしつこく話し掛けてくる。
「仲間は何だったんだい?」
俺は言葉に詰まった。
俺は知っている。
俺にだけ、人間の仲間が居なかったことを。
「ホイミスライムだ」
デブの目が輝く。
「ホイミスライム!?ホイミスライムってあのモンスターのか!?」
俺は目もくれず黙って頷いた。
そこからのことはあまり思い出したくもない。
「貧乏人は人が雇えなくて大変だwwww」
「モンスターを仲間にするのは作品が違いますよwwww」
など、好き勝手言われ、
最終的には破邪の剣で殴り合っていた。
勇者様が怒ったのはただの一言で、
「協会の代金、お前が払えよ。」ということだった。
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