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彼はしばらく私を抱き締めていてくれた…と思う
私達はそれぞれの親にこの事実を告げに行く…
彼氏もどんなに怖いだろう…
いつもの風景
母親がご飯の支度をしていた
味噌汁の具を刻む音…
私に気付き
『まだご飯じゃないからね』
子供扱いの母の声…
私は母の背に抱き付いた
私は知らない間に泣いていた
『ごめんなさい』とひたすらあやまり続けた…
今思うとあれは
母に父に彼氏に…
子供にあやまり続けてたんだと思う…
母は察知してくれた
抱き締めて
『わかったから』って…
でも言わなくちゃいけない…
子供に対する私の気持ち…
隠した決意…
生めないなら…
私も一緒に逝こう…
一人は寂しいから…
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