1月1日①

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「無礼者ぉ!この方をどなたと心得るかぁ!山下係長であられるぞぉ。」 「霞よ・・・何だ、その楽しそうな世界感は。」 「よーしよし。霞ちゃーん、ちょっとこっちおいで。」 「ん~♪」 霞がテツに飛び付く。 俺が言うのも何だが、テツは酔っ払いをあやすプロだ。 不良少年から、リストラ中年まで、酔って絡む奴を瞬時に静かにさせることが出来る。 時には手段を選らばないが・・・。 事故を装おって、肘でヤクザを気絶させた時はビビった。 兄貴分に感謝されて、勧誘されていたが。 今回はよしよし言いながら、頭を撫でている。 「流石だな。」 「まあな。霞ちゃんはおとなしいから可愛いもんやて。暴れられたら適わんわ。」 「俺には無理だな。・・・ってか、本当に静かだな。」 「あら、・・・寝てもうたみたい。」 「え?マジで?」 「ま、ええやろ。美女の寝顔で乾杯しましょや。」 「色々突っ込んでやりたい発言だけど、今回は許してやる。」 「ははは。素直ちゃうなー。惚れとるくせに。」 「うっさい。それとこれとは別問題だ。ってかお前が言うな。」 「アホ、俺やからゆーとんねん。」 「・・・そうだな。」
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