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「無礼者ぉ!この方をどなたと心得るかぁ!山下係長であられるぞぉ。」
「霞よ・・・何だ、その楽しそうな世界感は。」
「よーしよし。霞ちゃーん、ちょっとこっちおいで。」
「ん~♪」
霞がテツに飛び付く。
俺が言うのも何だが、テツは酔っ払いをあやすプロだ。
不良少年から、リストラ中年まで、酔って絡む奴を瞬時に静かにさせることが出来る。
時には手段を選らばないが・・・。
事故を装おって、肘でヤクザを気絶させた時はビビった。
兄貴分に感謝されて、勧誘されていたが。
今回はよしよし言いながら、頭を撫でている。
「流石だな。」
「まあな。霞ちゃんはおとなしいから可愛いもんやて。暴れられたら適わんわ。」
「俺には無理だな。・・・ってか、本当に静かだな。」
「あら、・・・寝てもうたみたい。」
「え?マジで?」
「ま、ええやろ。美女の寝顔で乾杯しましょや。」
「色々突っ込んでやりたい発言だけど、今回は許してやる。」
「ははは。素直ちゃうなー。惚れとるくせに。」
「うっさい。それとこれとは別問題だ。ってかお前が言うな。」
「アホ、俺やからゆーとんねん。」
「・・・そうだな。」
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