1月1日①

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そう、テツも霞が好きだ。 霞はどうかわからないが。 言うなれば、俺達はライバル。 恋のライバル。 うーん、なんて青臭い。 でも、俺もテツも告白はまだしない。 抜けがけしないと、約束までした。 霞が、きっと困ってしまうからだ。 テツみたいに強くなく、俺みたいに醒めてない霞は、俺とテツのどちらかを選んだら潰れてしまうだろう。 「ま、ゆっくりしたらええわな。」 「ああ。今のままも悪くないしな。」 そう言って、またグラスを傾ける。 静かに、色々な事を話しながら、夜は更けていった。 「・・・くぁ。」 大きな欠伸が出た。 少し疲れたらしい。 「お、眠たなったか?」 「おー、眠い。寝る。」 「ん。俺はもうちょい飲んどくわ。」 「そっか。おやすみウホウホ。」 「・・・おやすみアホアホ。」 負けゴリラの遠吠えを無視して、目をつむる。 静かだ。 俺はすぐに眠りの世界に落ちていった。
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