0人が本棚に入れています
本棚に追加
今日もいい天気。
一年の締めくくりとしては申し分ない。
相変わらずやることは無いけれど。
学校も冬休みに入ったし、霞は部活、テツはバイト。
そういう俺は、時間を持て余す、非生産的な平均的大学生。
趣味はバッセン。
あ、バッティングセンターね。
今年こそは、甲子園に行ってやるぜー!と、燃える20歳。
『ヤッちゃん、東を甲子園に連れてって!』
可愛いあの子が声援を贈る。
『ヤッちゃんはやめろよ、ヤ○ザの兄ちゃんみたいだろ?』
『わかりましたー、ご主人様♪』
こんなメイド属性の、妄想大好き20歳。
こんなくだらない自己紹介を脳内でしてしまうほど、この山城靖彦は参っていた。
そうだ。
俺は確かに参っている。
アミーゴ達は、元旦が誕生日の俺を何故ここまで放っておけるんだ。
友達の少ない俺に、誰か愛の手を・・・。
しかしなにもおこらなかった
とても切ない。
悔しいので花屋に行くことにした。
最初のコメントを投稿しよう!